公開日:2019/12/06
ポイント
・ヤフーとラインの経営統合により日系の巨大ITプラットフォーム企業の誕生
・PayPayとLINEPayによるファイナンスビジネスで収益を上げられるか
・GAFAに対抗するカギは通信キャリア
ヤフーとラインとの経営統合により日系最大規模のIT企業誕生
検索プラットフォームを持つヤフーと、メッセンジャーアプリNo.1のラインが手を組みました。私たち消費者にもかなり影響が生じる出来事だと思います。
Yahoo!Japanの検索機能と、LINEのアプリが一つになる可能性もあります。
ファイナンス市場で収益を狙えるか
大々的に広告が流れていることや、何より増税のポイント還元が可能なPayPayやLINEPayをはじめとしたキャッシュレス決済が浸透していますね。
特にコンビニでの利用が多いというデータが出ています。やはりコンビニが最も身近ということなのでしょうか。詳しくは別の記事で紹介していますので、チラッと流し読みをしてみてください。
メッセンジャーアプリ×検索プラットフォーム×PayPay
この相乗効果により、日本国内で他社を寄せ付けない、生活インフラ総合プラットフォームになれるか、ここが収益の分かれ目かなと感じています。
また、ヤフーはジャパンネット銀行を持っていますし、ラインもみずほ銀行と共同でネット銀行を設立する計画が進んでいます。今後はキャッシュレス決済の業界No.1を盤石にするために、銀行との連携のスムーズさで良さが出てきますよね。
GAFAに対抗するカギは通信キャリア
国内でどれだけ地位を築いたとしても、世界で戦えなければ衰退する一方です。
アメリカのGAFA*1が本気を出して参入してきますから。(GAFAは既に国内でも圧倒的なシェアを獲得していますが)
ヤフーとライン連合の強みはなんでしょうか?GAFAになくて、ヤフーライン連合にあるもの。それは通信キャリアです。みなさんもご存じソフトバンクです。一方で共通なのはメッセンジャーアプリ。(LINEとFacebook)
通信キャリア×メッセンジャーアプリ×決済・検索プラットフォーム
この組み合わせで国内外の生活プラットフォームとなり、日本唯一のGAFAに対応できる企業になるのか...。今後も大注目です。
*1:Google、Amazon、Facebook、Appleの巨大なIT企業